LinkedIn に何を投稿するか迷ったら、新しいネタを探す前に、すでにある仕事のメモを見てください。今週あったこと、そのときの数字、自分がどう思ったか。この 3 つがそろえば、1 本の投稿になります。

AI を使うなら、ゼロから書かせるのではなく、このメモを渡して下書きさせます。条件は 1 つだけです。メモにない事実を足させないこと。最後に自分で読み直して、自分の言葉に直します。

この記事では、ネタの見つけ方、AI に渡すメモの書き方、AI っぽさを消す直し方を順に説明します。

開示:筆者は、Claude Code や Codex と一緒に使う執筆アプリ StashBase を作っています。記事の上にある投稿ライターも StashBase の無料ツールです。

LinkedIn では何を書けばいい?

仕事で実際に起きたことです。LinkedIn は仕事の SNS なので、読み手が知りたいのは、あなたが何をして、何を学んだかです。

書きやすいのは、たとえば次のようなことです。

  • 作ったもの、出したもの(リリース、提案、イベント)
  • うまくいかなかったことと、そこから変えたこと
  • 仕事で得た数字と、その意味
  • 読んだ記事や他の人の投稿への、自分の意見
  • 転職や新しい役割などのお知らせ

どれを書く場合も、大事なのはあなた自身の経験が入っていることです。日経 COMEMO の記事は、「その人の専門性」と「具体的/リアルな経験」を組み合わせて共有するのがよいとし、「この人にしか書けない話」の価値が上がっていると書いています(松本淳さんの記事)。

ネタはどこから探す?

新しく考えるより、すでに書いたものから拾うほうが早いです。

  • 週報や日報、振り返りのメモ
  • 会議のメモや議事録
  • お客さまや同僚とのやり取りで印象に残ったこと
  • スマホのメモアプリに書きかけたこと

BtoB の投稿なら、よくある質問、営業のメモ、失注した理由、業界ニュースもネタになります(Digima の解説)。どれも、新しく考えなくても手元にある材料です。

ただし、社外秘の数字や顧客名は、メモに書く前に会社のルールを確認してください。

AI に渡すメモはどう書く?

AI の下書きがありきたりになるのは、たいてい渡した材料が少ないからです。メモには次の 3 つを入れてください。

  1. 何があったか:名前、日付、数字をそのまま
  2. うまくいかなかったこと、意外だったこと:ここに一番その人らしさが出ます
  3. 自分の考え:一言でも構いません

たとえば、説明のために作った例ですが、こんなメモで十分です。

今週、CSV インポート機能をリリース
- 一番要望が多かった機能。3 週間かかった
- 最初は作り方を間違えた:ユーザーが欲しかったのはアップロードではなく、列の対応づけだった
- 次は Google スプレッドシート連携
- 思ったこと:要望の言葉どおりに作ると外れる

短くしたい、最後に問いかけを入れたい、ハッシュタグを付けたい、といった希望も、メモに一緒に書けば反映されます。

AI っぽい投稿にしないためには?

AI っぽく読める投稿の多くは、誰が書いても成り立つ内容です。次の点を確認してください。

  • 事実を足させない。 下書きの数字や固有名詞が、メモにあるものだけか確認します。
  • 自分しか言えない一文を残す。 失敗談や、その場で思ったことは削らないでください。
  • 声に出して読む。 自分が普段言わない言い回しがあれば、自分の言葉に置き換えます。
  • 結論を先に書く。 前置きが長いと、フィードで読み飛ばされます。

AI はあくまで下書き係です。最後に自分の名前で出す以上、最終的な言葉は自分で決めてください。

LinkedIn の AI 機能や ChatGPT ではだめ?

だめではありません。LinkedIn には投稿の下書きを作る AI 機能があり、日本語でも案内されています(LinkedIn ヘルプ)。ChatGPT や Claude を使っているなら、同じメモを貼って頼むこともできます。

どれを使う場合も、効くのは上で書いたメモの中身です。記事の上の投稿ライターは、メモから書くことを前提に作っていて、口調(ペルソナ)を切り替えて比べられます。既定では英語の投稿を書くので、日本語で投稿したいときは、投稿の上のメニューで「メモと同じ」を選んでください。登録なしで 1 日数回、無料で使えます。

過去の投稿やメモを使い回すには

投稿を続けていると、「前にも似たことを書いた」「あのときのメモはどこだっけ」ということが増えます。

StashBase は、パソコンの中のメモや過去の投稿、資料をフォルダのまま扱い、Claude Code や Codex がそのそばで作業できる執筆アプリです。過去の投稿を読ませて口調をそろえたり、以前のメモから今回の投稿の材料を探したりできます。ファイルはあなたのパソコンに残ります。

英語で投稿したい場合は、日本語のメモから LinkedIn の英語投稿を作る方法も参考にしてください。

よくある質問

LinkedIn の投稿は毎日しないといけませんか?

決まった頻度はありません。無理に毎日書くより、週に 1 回でも自分の経験が入った投稿を続けるほうが、読む側にとって意味があります。

AI で書いたことはばれますか?

AI が書いたかどうかより、誰にでも当てはまる内容かどうかで判断されがちです。メモに自分しか知らない事実や意見を入れ、投稿前に自分の言葉に直せば、読み手が気にするのは中身のほうです。

会社の情報を AI に入れても大丈夫ですか?

社外秘の数字や顧客名は、メモに書く前に会社のルールを確認してください。公開してよい範囲だけをメモにすれば、投稿にもその範囲しか出ません。